極上の彼女と最愛の彼 Vol.2 〜Special episode〜
「あー、大河さん、早く帰って来ないかなー」
その日の夜。
瞳子はマンションで今か今かと大河の帰りを待ち構える。
亜由美と透の話を、大河ともしたかった。
「大河さん達もびっくりしただろうなあ。明日が楽しみ!透さん、亜由美ちゃんにメロメロなんだろうな」
ニヤニヤと想像していると、ふいにスマートフォンが鳴り出した。
「誰からだろ?あ!ハルさん」
瞳子は急いで通話ボタンをタップする。
「もしもし、ハルさん?」
『瞳子ちゃん、お久しぶり。元気?』
「はい、元気にしてます。ハルさんは?相変わらずお仕事忙しい?」
『うん、まあね。でもあの、ちょっといいことがあって…』
声を潜める嬉しそうなハルの口調に、瞳子は、ん?と首をひねる。
「ちょっといいこと?って、なんですか?」
大きなお仕事が決まったのかな?と思いきや、思いもよらない言葉が返ってきた。
『実は私、倉木さんとおつき合いを始めて…』
「えっ?」
一瞬固まってから、ええー?!と驚きの声を上げる。
「お、おつき合いを?倉木さんと?」
『うん。でも、その、普通のおつき合いとは違うかも。デートとかは出来なくて、時々夜に電話したり、仕事の合間にメッセージを送ったり。そんな感じなんだけどね』
「ひゃー!立派なおつき合いですよ!良かったですね、ハルさん」
『ありがとう!まさかこんなことになるなんて、私もまだ実感湧かなくて…。誰にも話してないんだけど、瞳子ちゃんにだけは、と思ってね』
そう言ってハルは、事の経緯を瞳子に話して聞かせた。
「わあ!なんて素敵なの。お揃いのハンカチがきっかけなんて、もうドラマみたい。ううん、ドラマよりもキュンとしちゃう。ハルさん、本当におめでとうございます!」
『瞳子ちゃん、ありがとう。まだまだ恋人同士とは言えないし、気軽に会うことも出来ないけど、でもね、気持ちは繋がってる気がするの』
「うんうん。可愛い!ハルさん」
『もう!からかわないで』
「だって本当に可愛いから。ピュアなハルさんが」
『そうかな?なんだか高校生よりも幼い恋愛だけど』
「ううん、そんなことない。それだけお互いを真っ直ぐに想い合ってるってことだもん。ハルさん、本当におめでとう!」
『ありがとう!私も毎日嬉しいの。会えなくても、声を聞くだけで幸せで』
「ふふっ、素敵」
『やだ!なんか恥ずかしくなってきちゃった』
「あー、本当に可愛い!ハルさん、また今度うちに遊びに来てください。恋する乙女の可愛いハルさんに会いたいから」
『なあに?瞳子ちゃんったら。随分余裕ね。瞳子ちゃんだって新婚ホヤホヤでしょ?ホワーンって、ハートマークが飛び交ってるんじゃない?』
「そうかも。じゃあ、どっちがハートマーク多いか、競争しましょ!」
『おっ、いいわよ。負けないんだからー』
「私も!…って、どうやったら勝ちなの?」
『え、分かんない』
あはは!と二人で笑い出す。
『ま、いいか!お互い幸せならそれで』
「そうですね。でも本当に会いたい!いつでもうちに来てくださいね」
『うん、分かった!必ず行く。私だって瞳子ちゃんの新婚生活、根掘り葉掘り聞いちゃうんだからね?』
話は尽きることなく、二人はいつまでもおしゃべりを楽しんでいた。
その日の夜。
瞳子はマンションで今か今かと大河の帰りを待ち構える。
亜由美と透の話を、大河ともしたかった。
「大河さん達もびっくりしただろうなあ。明日が楽しみ!透さん、亜由美ちゃんにメロメロなんだろうな」
ニヤニヤと想像していると、ふいにスマートフォンが鳴り出した。
「誰からだろ?あ!ハルさん」
瞳子は急いで通話ボタンをタップする。
「もしもし、ハルさん?」
『瞳子ちゃん、お久しぶり。元気?』
「はい、元気にしてます。ハルさんは?相変わらずお仕事忙しい?」
『うん、まあね。でもあの、ちょっといいことがあって…』
声を潜める嬉しそうなハルの口調に、瞳子は、ん?と首をひねる。
「ちょっといいこと?って、なんですか?」
大きなお仕事が決まったのかな?と思いきや、思いもよらない言葉が返ってきた。
『実は私、倉木さんとおつき合いを始めて…』
「えっ?」
一瞬固まってから、ええー?!と驚きの声を上げる。
「お、おつき合いを?倉木さんと?」
『うん。でも、その、普通のおつき合いとは違うかも。デートとかは出来なくて、時々夜に電話したり、仕事の合間にメッセージを送ったり。そんな感じなんだけどね』
「ひゃー!立派なおつき合いですよ!良かったですね、ハルさん」
『ありがとう!まさかこんなことになるなんて、私もまだ実感湧かなくて…。誰にも話してないんだけど、瞳子ちゃんにだけは、と思ってね』
そう言ってハルは、事の経緯を瞳子に話して聞かせた。
「わあ!なんて素敵なの。お揃いのハンカチがきっかけなんて、もうドラマみたい。ううん、ドラマよりもキュンとしちゃう。ハルさん、本当におめでとうございます!」
『瞳子ちゃん、ありがとう。まだまだ恋人同士とは言えないし、気軽に会うことも出来ないけど、でもね、気持ちは繋がってる気がするの』
「うんうん。可愛い!ハルさん」
『もう!からかわないで』
「だって本当に可愛いから。ピュアなハルさんが」
『そうかな?なんだか高校生よりも幼い恋愛だけど』
「ううん、そんなことない。それだけお互いを真っ直ぐに想い合ってるってことだもん。ハルさん、本当におめでとう!」
『ありがとう!私も毎日嬉しいの。会えなくても、声を聞くだけで幸せで』
「ふふっ、素敵」
『やだ!なんか恥ずかしくなってきちゃった』
「あー、本当に可愛い!ハルさん、また今度うちに遊びに来てください。恋する乙女の可愛いハルさんに会いたいから」
『なあに?瞳子ちゃんったら。随分余裕ね。瞳子ちゃんだって新婚ホヤホヤでしょ?ホワーンって、ハートマークが飛び交ってるんじゃない?』
「そうかも。じゃあ、どっちがハートマーク多いか、競争しましょ!」
『おっ、いいわよ。負けないんだからー』
「私も!…って、どうやったら勝ちなの?」
『え、分かんない』
あはは!と二人で笑い出す。
『ま、いいか!お互い幸せならそれで』
「そうですね。でも本当に会いたい!いつでもうちに来てくださいね」
『うん、分かった!必ず行く。私だって瞳子ちゃんの新婚生活、根掘り葉掘り聞いちゃうんだからね?』
話は尽きることなく、二人はいつまでもおしゃべりを楽しんでいた。