甘々とロマンス中毒
はらはら流れる黒い前髪の隙間から、淡い眼差しの双眸が私を捕まえる。膝を立てたあやちゃんに「私もお手伝いします」と気がつけば、その背中を追いかけてキッチンに並んだの。
私がお皿にマドレーヌを置いてる間、あやちゃんはアイスココアを作ってくれる。グラスに氷が半分、ココアは並々に、クリームはたっぷりでとっても甘そう。
ココアのお礼に、私はアイスコーヒーを作った。
バニラアイスを添えたコーヒーフロート。残りのアイス半分は「一咲が食べな」と、あやちゃんが言ったので、ハーゲンダッツは私の口に食べられちゃった。
𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡
準備ばっちり。
予想外の出来事もあったけど、後は食べてもらうだけになったマドレーヌをテーブルに置いた。
また、一つわかったこと。
あやちゃんは「いただきます」と、手を合わせる所作も上品だ。私も真似をする。
両手は膝の上で大人しく、一拍置いてから、ストローに口先をちょこんと付ける。不安を纏った頼りない視線だけが、あやちゃんを窺う。
「………(じー。あやちゃんの口に合うかな)」
今後の参考に聞いてみる?
「ん。うまい」
「ほんとですか?」
「うん。今まで食べた中でいちばん」
わ〜〜わ〜〜っ。やったぁ。
「わざわざ、ありがとな」
右手の甲で口元を押さえながらも「ふふ」と空気に溶ける、柔らかくて温かな気持ちは隠しきれない。ふわりと笑みが溢れる。
私がお皿にマドレーヌを置いてる間、あやちゃんはアイスココアを作ってくれる。グラスに氷が半分、ココアは並々に、クリームはたっぷりでとっても甘そう。
ココアのお礼に、私はアイスコーヒーを作った。
バニラアイスを添えたコーヒーフロート。残りのアイス半分は「一咲が食べな」と、あやちゃんが言ったので、ハーゲンダッツは私の口に食べられちゃった。
𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡
準備ばっちり。
予想外の出来事もあったけど、後は食べてもらうだけになったマドレーヌをテーブルに置いた。
また、一つわかったこと。
あやちゃんは「いただきます」と、手を合わせる所作も上品だ。私も真似をする。
両手は膝の上で大人しく、一拍置いてから、ストローに口先をちょこんと付ける。不安を纏った頼りない視線だけが、あやちゃんを窺う。
「………(じー。あやちゃんの口に合うかな)」
今後の参考に聞いてみる?
「ん。うまい」
「ほんとですか?」
「うん。今まで食べた中でいちばん」
わ〜〜わ〜〜っ。やったぁ。
「わざわざ、ありがとな」
右手の甲で口元を押さえながらも「ふふ」と空気に溶ける、柔らかくて温かな気持ちは隠しきれない。ふわりと笑みが溢れる。