甘々とロマンス中毒
「あやちゃん、好きです。大好きっ」
「あやちゃん大好き!」
「一咲の夢はね、ケーキ屋さんとお花屋さんと、絵を描く人と〜…あやちゃんのお嫁さん」
小学校に上がると、私はあやちゃんに、おはようと大好きをいっぱい伝えた。
お兄ちゃんは「まーた、始まった…」と、呆れた様子だったけど、あやちゃんは「ありがとう」と笑ってくれる。
ふっと柔らかな笑みをのせるあやちゃんに、私の胸はいつも、きゅうっと高鳴った。
「毎日、同じこと言って飽きないの?」そんなことを、菖くんに聞かれたこともあったなぁ。
あやちゃんへ伝える『大好き』が止まったのは、私が10歳のとき。
中学生になったあやちゃんが、スカウトされてモデル活動を始めた時期である。
私が知ってる《優しくて笑顔が素敵な王子さま》は、世間一般、誰もがかっこいいと口を揃える遠い存在になった。
中学、高校と年齢を重ね、大人びた中に爽やかさを感じるあやちゃんが眩しくて、私は気恥ずかしさを覚えたの。
「あやちゃん大好き!」
「一咲の夢はね、ケーキ屋さんとお花屋さんと、絵を描く人と〜…あやちゃんのお嫁さん」
小学校に上がると、私はあやちゃんに、おはようと大好きをいっぱい伝えた。
お兄ちゃんは「まーた、始まった…」と、呆れた様子だったけど、あやちゃんは「ありがとう」と笑ってくれる。
ふっと柔らかな笑みをのせるあやちゃんに、私の胸はいつも、きゅうっと高鳴った。
「毎日、同じこと言って飽きないの?」そんなことを、菖くんに聞かれたこともあったなぁ。
あやちゃんへ伝える『大好き』が止まったのは、私が10歳のとき。
中学生になったあやちゃんが、スカウトされてモデル活動を始めた時期である。
私が知ってる《優しくて笑顔が素敵な王子さま》は、世間一般、誰もがかっこいいと口を揃える遠い存在になった。
中学、高校と年齢を重ね、大人びた中に爽やかさを感じるあやちゃんが眩しくて、私は気恥ずかしさを覚えたの。