甘々とロマンス中毒
「もう、付き合ってんじゃんっ!告白はされたの!?したの!?」
「つ、付き合ってないし、告白されてない。してもないです。……けど、帰り……」
「ウン…(一咲ちゃん、顔真っ赤だ〜〜!可愛いなぁ…)」
「車で送ってもらったの」
「きゃあああっ、かっこよ!!!」
あやちゃんの運転で家に送り届けてもらった夜。
ハンドルを握る手とか、運転する姿がかっこよくて、見つめすぎると運転に集中できないかもって思ったから、反対を向いて夜色に溶ける街を脳裏に焼き付けた。
眺めた景色が瞳に濃く色づいて。
ふわっと漂うローズマリーの華やかな香りに、心がくすぐられたんだ。
二階の自室に上がり《おやすみなさい》と、メッセージを送る。既読はすぐに付いた。
《おやすみ、一咲》一言、宝物が返ってくる。
電気を灯してカーテンを開いて、停まっていた車が走り出すのを見送った。
「一咲ちゃんから告っちゃいなよ(絶対、上手くいくはずなんだけどなぁ)」
「…………」
「付き合いたいとか思わないの?」
きゅっと閉じた口を開ける。辿々しく言葉を紡いだ。あやちゃんと付き合いたいの?って、聞かれたのは初めて。
「私のこと、どう思ってるのか知りたいけど、まだ聞くのは怖いって言うか」
恋人同士の私たち…想像できない。
「でも、好きなんでしょ?」
こくり。頷いた。
「つ、付き合ってないし、告白されてない。してもないです。……けど、帰り……」
「ウン…(一咲ちゃん、顔真っ赤だ〜〜!可愛いなぁ…)」
「車で送ってもらったの」
「きゃあああっ、かっこよ!!!」
あやちゃんの運転で家に送り届けてもらった夜。
ハンドルを握る手とか、運転する姿がかっこよくて、見つめすぎると運転に集中できないかもって思ったから、反対を向いて夜色に溶ける街を脳裏に焼き付けた。
眺めた景色が瞳に濃く色づいて。
ふわっと漂うローズマリーの華やかな香りに、心がくすぐられたんだ。
二階の自室に上がり《おやすみなさい》と、メッセージを送る。既読はすぐに付いた。
《おやすみ、一咲》一言、宝物が返ってくる。
電気を灯してカーテンを開いて、停まっていた車が走り出すのを見送った。
「一咲ちゃんから告っちゃいなよ(絶対、上手くいくはずなんだけどなぁ)」
「…………」
「付き合いたいとか思わないの?」
きゅっと閉じた口を開ける。辿々しく言葉を紡いだ。あやちゃんと付き合いたいの?って、聞かれたのは初めて。
「私のこと、どう思ってるのか知りたいけど、まだ聞くのは怖いって言うか」
恋人同士の私たち…想像できない。
「でも、好きなんでしょ?」
こくり。頷いた。