甘々とロマンス中毒
恥ずかしいこといっぱい喋っちゃったな。

「ひゃあ〜〜っ。ねっ!夏休み、海に誘ってみるのは…?せっかく、可愛い水着買ったから見てもらおうよ」

突然の提案。驚きのあまり返事ができず、肩が大きく跳ねた。私は全力で首を横に振る。

「ええっ。いーの?」

投げかける美羽ちゃんに、口に付けたストローを放さず「ゔ。いいです。そんな…」と語尾を緩めて、氷が残ったフラペチーノを飲む。

じわ…と頬の内側から熱が沸騰した。

ほんとは、見てほしい気持ちもあるけど…私、スタイル良くないし、実は最近太っちゃって。
それに胸も大きく……ごにょごにょ。

〜〜っ、あやちゃん暑いの嫌いだもん!

隠した言葉を、甘い飲み物と一緒に喉へ押し込んだ。

視線を落とした先のフラペチーノは空っぽになっていた。

𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡

美羽ちゃんと解散後、神様の悪戯に嵌まる。

チカ、チカ。

瞳の中央に煌めきが宿る。その形は、きっと星屑を散りばめた宝石かもしれない。

勉強のお供に甘いラテを作るから、キャラメルのポーションを買うため寄り道したところだった。

コンビニの入口で足が止まった。


「あ。一咲じゃん」

「!!!」


不意打ちのあやちゃん!!

と、初めましてじゃない方がいる。
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