溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
そう気づいてから僕の毎日は彩った。
藍ちゃんに会う時間が余計待ち遠しくなったし、嬉しかった。
「ねえ、藍さん、来てる?」
「藍ちゃん?まだ、見てないよ?」
光に聞かれてそう答えると、光は驚いたように目を見開く。
僕が時計を見ると、確かに、もう藍ちゃんが来ているはずの時間になっていた。
「どうしたんだろ?」
朝火が心配そうに首をかしげる。
「そういえば、蒼葉もいなくねぇか?」
「確かに」
蒼葉ならもうとっくに授業は終わっているはずだし、いてもおかしくないんだけど......。
「光、今日は行けないとかっていう連絡が来てたんじゃないの?」
そう聞くと、光は首を横にふる。
「二人からは今日は音楽室に行くって連絡が来ているんだ」