溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
「翔くん......他の人に言わないでね?」
「わかった。絶対に言わない」
私が作家だということも言わないで、秘密にしてくれたから、今回も大丈夫だと思うけど......。
本当にごめんなさい、silentのみなさん......不甲斐ない私のせいで。
「私、silentの作家なの」
「silentの作家?どういうこと?」
そうだよね。普通の反応はそうなるよね......。
「この学校にsilentがいて。紆余曲折あって、silentと知り合うことになっちゃって.....。」
「えっ、この学校にsilentがいるって噂は本当だったんだ」
翔くんが驚いたように言う。
噂ってそんなにまわっているものなんだ.....。他校にまでってこと?
「私、驚きすぎて逃げちゃって、ノートを落としちゃったんだ。そしたら、作家ってことがばれちゃって......」
私はあのときの失敗を思い出す。
あのときは後悔したけど、今となっては返ってよかったのかなって思っている。