溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
私が言うと、翔くんは驚いたように、朝火さんを観察する。
「藍、silentって言ったのか?」
朝火さんが不思議そうに聞いてくる。
「はい。さっき、私が隠すのが下手で、ばれてしまったんです......。ごめんなさい」
そのことに関しては本当に申し訳ない。
私が落ち込んでいることに気づいたのか、朝火さんが、ぽんぽんと頭をなでてくる。
「大丈夫だ。そういえば......お前、天馬翔だよな?」
「そうだよ。なにか悪い?」
「なんで、天馬と藍が関わっているか気になったんだ」
「俺達は幼馴染。なんでそんなこと、彼氏でもないやつが気になってんの?意味わからないんだけど」
翔くんっ.......朝火さんは先輩だよっ......!
でも、軽口を叩きあえる関係みたい。
私にはどちらかというと、火花が散っているように見えるのは気のせいかな......?
なんか、雰囲気もピリピリしてる気がするっ......。