溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
「一歌ちゃん。今日の放課後、時間あるかな?」
「大丈夫だけど......珍しいね、藍ちゃんから誘ってくるなんて」
「うん。今日は言わなきゃいけないことがあって」
もしかしたら、罵られるかもしれない。
なんで、作家だということを、silentと関わっていたということを、隠していたのか___と。
もしかしたら、もう話してくれないかもしれない。
だって、大事な友達に秘密を隠していたなんて、私だったら、悲しい気持ちになるから。
それでも___。
「藍ちゃん、なにか私に隠していることあるでしょ?」
一歌ちゃんが静かに問いかけてくる。
やっぱり.......わかっていたんだ。
一番近くにいる友達だからこそ、わかるものがあったのかもしれない。
急に黙り込んだ私を見て、一歌ちゃんが少し悲しそうに笑う。
「ちょっと、思ったんだ。最近、藍ちゃんが忙しそうだし、悩んでいることも多いなって」