溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
急な告白
「翔くん、おはよう」
「藍、はよ。大変なことがあったらしいね」
「な、なんで知ってるの!?」
朝、今日は翔くんが来ていたので、挨拶をすると、落書き事件の話を持ち出してきた。
翔くんはいなかったはずなのに、なんでだろう......?
「風の噂でちょっとね。藍、大丈夫だった?」
「私自身は大丈夫だったけど____悲しかった」
思わずこぼれた本音。
朝火さんや、翔くんのことまで出されたのも悲しかったし、私自身を中傷するような言葉も悲しかった。
私の言葉になぜか、翔くんは顔を歪めた。
「俺が___守ってあげれたら」
「翔くん?なにか言った?」
小さい声でほとんど聞こえなかったから、聞き返すと、翔くんは笑顔で首をふった。
本人が、なんでもないって言ってるし、なんでもないのかな......?