溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
「そういえば、今日の放課後、時間ある?」
「時間?今日はsilentの集まりはないし、大丈夫だと思うけど.......」
言うと、翔くんは少し、嬉しそうな悲しそうな、よくわからない表情をする。
「.........そっか。じゃあ、今日、屋上に来てくれない?」
「屋上?いいけど......なにかあるの?」
「ちょっと、話したいことがあって」
私が一歌ちゃんに秘密を話すときと同じだ。
真剣な面持ちで、そう言ってくる翔くんに、これはなにかあったのだと察して、素直に頷く。
翔くんは私が頷くのを見ると、少し硬い笑顔を浮かべた。
♡♡♡
キーンコーンカーンコーン___。
放課後になったけど......翔くん、なんの話があるのかな?
silentのことかな?
楽曲依頼とか、共演とかかもしれない。