溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜



 「違う。恋愛的な好きってことだ」



 えっ?恋愛的にって.......まさか。

 翔くん.......私のこと、好きだったんだ.......。

 好きといえば、朝火さん、私のことどう思っているんだろう?

 そう思った瞬間、意識しないうちに声が出ていた。



 「ごめん」



 たったの一言だった。

 だけど、それだけで翔くんはわかったみたいだった。



 「知ってた」



 そう悲しそうに微笑む。

 そんな翔くんに申し訳ない気持ちがあふれた。



 「ごめんね」



 自分でも、無意識に声が出てしまった理由はわからない。

 でも、なぜか、翔くんの『好き』という言葉を聞いたときに思ったのだ。

 『朝火さんは私のこと、どう思っているんだろう』と。

 そう思うと、翔くんの告白を無意識に断っていた。
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