溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜



 音楽室のドアをノックしてから、開く。

 そういえば、生配信は午前で終わったんじゃなかったっけ......?

 誰もいないかと思ったけど、メンバー全員がいた。



 「お前ら......っ」



 私達を見て、海斗さんの最初の言葉がこれだ。

 手をつないでいるのを見て、驚いたのだろう。



 「なんだ?なにか不満か?」



 「どうみても不満に決まってんだろ!抜け駆けしやがって、朝火っ........!」



 ぬ、抜け駆け?なんのこと?

 首をかしげている私を見て、朝火さんがくすっと笑う。



 「ほら、海斗、藍には伝わっていないようだぞ?」



 「藍もなんでわかんないんだか.......俺、前から伝えてたよな?」



 「な、なんのことですか?」



 私がそういうと、大爆笑する朝火さん。
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