溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
*番外編*
「おっはよ〜.......ってなに!?その顔!」
一歌ちゃんが朝、元気に挨拶してからのこの言葉。
私もひどい顔をしている自覚はある。
「クマひどいよ!もう、悩みごとはなくなったんじゃないの!?」
心配そうに言ってくれる友達ってありがたいなぁ、とのんきなことを考えていると、一歌ちゃんがぐいっと顔を近づけてきた。
「な、なくなったんだけど.......」
今回は悩み事ではない。
一週間前、紆余曲折あったけど、歌詞が無事完成した。
そのことに安心して、なんとも思ってなかったけど.......。
私、朝火さんにしれっと告白しちゃったよね!?
歌詞が完成したインパクトが強すぎて、忘れてたけど、全然、忘れていい出来事じゃなかった!
「なくなってるのに、クマなんてできないでしょ!」
「うう〜、ちょっとこれには事情がありまして.......」
私は観念して恥ずかしさに悶えそうになりながらも、話すことにした。