溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
「私、歌詞が完成する前に教室に閉じ込められたんだけど、助けてくれた朝火さんに勢いで告白しちゃったんだよね〜.......」
あはは、と乾いた笑いをもらしてみれば、一歌ちゃんはバンッと机を叩いた。
「ちょっと、藍ちゃん!そんなこと、一言も聞いてないんですけど!?で、朝火さんの返事は!?」
鼻と鼻がくっつくんじゃないかってくらい、距離を縮めてくる一歌ちゃん。
さ、さすがに距離が近いよ......!視線も痛いし......。
「付き合うことになりました........」
「あ、あの、silentの神宮寺朝火とぉっ!?」
「ちょっ.......一歌ちゃん、声が大きいよ」
「だ、だってっ!大事な友達が芸能人と付き合うことになったんだよ!?黙っていられないって!」
うううっ!
私も気持ちはわかるけど!
それにしても、クラスメイトの視線が痛いから!
ばれると、面倒なことになっちゃうし.......。
「ああ〜もう、私の藍ちゃんがこんなことに......朝火さんをどうするべきか、考えなくちゃねぇ.......」