溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
一歌、ちゃん。
朝火さんに言ってくれたんだ。
朝火さんの心配そうな顔を見たら、涙腺が緩んじゃって。
「ふっ.......うっ」
「藍」
朝火さんが驚いたように、私の横に素早く移動する。
そして、頭をなでてくれる。
「.......なにがあったか知らないけど、泣き止んだら教えてくれるか?」
私は無言で頷いた。
そこから朝火さんは、私が泣き止むまで待ってくれた。
やっと落ち着いて、私は口を開いた。
「.......昼休みに一歌ちゃんと話してたら、朝火さんが、他の女の子に微笑むのを見てしまって、」
「........」
「微笑まないでって思ったんです」