溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜

お願い




 放課後。


 私は授業の終わりを告げるチャイムを聞くと、すぐに荷物をつめた。

 は、はやくいかないとっ!

 今日はノートの行方が気になって、授業に集中できなかったから、部屋で勉強もしたいし、はやく済ましてしまおう。

 ............それよりも、silentが気づいていないことが大切だけど。

 もしばれてたら、私は......!

 バッグを持って、教室を出ようと思ったとき、外がとても騒がしいことに気づいた。

 な、なにが行われてるの.....?

 中には『神宮寺さま〜っ!』と叫んでいる人もいて、silentの人たちではないかとヒヤヒヤする。

 こっそり、出ちゃおう!

 私はすみの方からこそこそと出ようとすると、目の前に誰かが立ちふさがった。



 「逃さないからね?」



 目の前の人物は案の定、神宮寺先輩。

 つ、捕まった......っ!
< 32 / 176 >

この作品をシェア

pagetop