溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
私の言葉が足りなかったせいだっ......。
「ちょっと、海斗。藍ちゃんを怖がらせたらだめでしょ〜?」
白夜さんがとりなしてくれるけれど、海斗さんはどうやら機嫌を悪くしてしまったみたい。
「ふん。知らねえよ。俺はこいつのことを仲間だなんて認めてねぇからな」
「ちょっと、海斗!」
「藍のことを悪く言うな」
「.......言い過ぎだ」
朝火さんや光さん、蒼葉さんも海斗さんを非難すると、海斗さんは驚いたように目を見張って、少し傷ついた表情をした。
「なんだよ、お前ら。そいつに依頼するからって、へらへら媚びてんのかよ?くだらねぇ」
そういうわけじゃないんだけどな......。
私は決して、海斗さんの機嫌を損ねるために言いたかったわけでもないし、こうしてメンバー同士の言い合いを引き出すために言ったわけでもない。
「今日は特に動画をとる予定もなかっただろ?俺、もう帰るわ」
「海斗、待っ......」
「じゃあな」