溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
一歌ちゃんと話しながら、部屋への廊下をわたっていると、誰かとすれ違いざまに肩がぶつかってしまった。
「ひゃっ......!ごめんなさい」
「あぁ、悪い」
ぶつかってしまった人は、こちらをちらりと見ると、すぐに走って行ってしまった。
うわぁ、すごいかっこいい人だ.....!
これが俗にいう、イケメンっていうものかな......?
でも、顔の半分がマスクで隠されていて、風邪をひいているのかわからないけれど、少しもったいないような気がした。
なんでだろう。どこかで、見たことがあるような......?
「藍ちゃん?どうかした?」
私がぼーっと彼のほうを見つめていたからか、一歌ちゃんが心配そうに声をかけてくれる。
「ううん。大丈夫、行こう」
一歌ちゃんはまだ、心配そうにしていたけれど、私の言葉に納得したのか、歩き出した。
♡♡♡