溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜



 最後まで身体を気遣ってくれる一歌ちゃんは本当に優しい。



 「......うん。気をつけるね」



 せめて、無理だけはしないでおこう。

 大事な友だちや、silentのメンバーに迷惑をかけることにつながるし......。

 私はこっそりと決意を固めた。


 ♡♡♡


 今日で何度目か音楽室に来ているけれど、入るときはまだ慣れない。

 私が行くと、絶対にもうメンバーは来ている。

 だけど、今日は海斗さんだけがいなかった。

 私と会いたくなかったのかな......。

 勝手に想像までして心が痛む。



 「こんにちは。今日は僕たち、配信するけど、後ろで作業するなり、くつろぐなりしてもらってかまわないからね」



 光さんがそう言ってくれるけれど、私は海斗さんが気になって、思わず聞いてしまった。



 「か、海斗さんはっ......?」
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