溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
もしかしたら、どこかにいるのではないかと期待したけれど、光さんは首をふった。
「まだ、来てないんだ。今日はきっとこないんじゃないかな?」
その言葉にどっと、落胆が押し寄せるのがわかった。
やっぱり、私なんかに会いたくないよね......。
「......朝火、今日の配信はどうするんだ?」
「今日はそうだな.....___」
蒼葉さんと朝火さんが後ろで会話するのが聞こえたけれど、私にはほとんど、内容が頭に入ってこなかった。
ふらつく足取りで音楽室の椅子に座ると、四人が配信の準備を始めているのをうつろな目で見ていた。
海斗さんを絶対に傷つけてしまった.......。
不甲斐ない私のせいで......。
ここにもう、ずっと、こなかったらどうしよう。
そのときは、謝っても、謝りきれない。
はやく、文化委員会の仕事をやらなくちゃいけないのに、内容が頭に入ってこない。
私の馬鹿、はやく、ペンを動かして............____
そう思った瞬間、私の意識はぷつりと切れた。
♡♡♡