溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
少し、重苦しい雰囲気が流れたそのときだった。
部屋のドアが勢いよく開いた。
「___お前ら、俺がいないところで配信するとかずるくねぇ?」
え?まさか、この声___海斗さんだ!
「俺だってファンに会いたかったのに、呼んでくれないなんてひどくねぇ!?」
「だ、だって海斗......」
白夜さんが言いにくそうに口ごもる。
「......ここにいたくなかったんじゃないのか?」
蒼葉さんが代弁して言ってくれる。
そうだよね、私のせいでいたくなかったはずなんだもんね......。
「違うし!俺、いたくなかったわけじゃねぇし!お前らが急にこいつをかばいはじめたから驚いただけだし!」
こいつ、とは私のことだろう。
そういえば、みんなが私のことを悪く言うなって怒ってから、海斗さんはかなり動揺していたような......?
申し訳ないことしちゃったなぁ......。