溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
彼は部屋から出てきて、私を驚いたように見る。
「なんで1年生がここにいるんだ?もしかして、迷った?」
「え?でも、私の部屋はこの階だって......」
私が、思わず震えながら聞くと、彼は首をひねる。
「でも、1年生はみんな、4階に部屋が設置されていると聞いている」
そ、そうだったの......!?
みんな、バラバラの階に部屋があると思ってた.......!
「そ、そうなんですか!?だけど、私のプリントにはそうやって書いてあるんですけど.....」
私がプリントを見せると、彼は驚いたように目を見開く。
「確かに......。そう書いてあるな」
彼は難しい顔で考えてから、隣の部屋を指さした。
「とりあえず、プリントどおりの部屋に行ったらいいんじゃないか?この部屋はこっちだ」
「あ、ありがとうございますっ......。お名前をお聞きしてもいいですか?」
聞くと、彼は少し困ったように眉を下げた。