溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
「ごめんね、急に。個室がどこも空いてなくて。ちょうど藍さんが見えたから、入ってきちゃったんだけど。迷惑だった?」
「い、いえっ!全然光さんなら大歓迎です!」
急に入ってきてびっくりしたけれど、決して嫌ではない。
反対側の椅子に座って、お弁当を広げ始めた光さんだったけど、どこか元気がないように感じた。
いつもより、口数も少ない。
どうしたんだろう?私が聞いたら迷惑かな......?
だけど、ここで聞かなかったら後悔することになりそうっ.....!
よし、聞こう!
「光さん?なんだか、元気がないように感じますけど......なにかありました?」
「ははっ......藍さんにはばれちゃったか」
光さんは力なく笑うと、私をうつろな目で見る。
「藍さんになら話してもいいかな.....?僕の勝手な悩みだけど、聞いてもらってもいいかな?」
「は、はいっ。なにか悩んでいるんですか.....?」
悩んでいることってなんだろう。