溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
私がいるからごまかそうとしているんだ。
このまま、光さんを放って置いてはだめな気がした。
「光さん!批判の声に耳を傾けすぎてはだめです!」
「え?」
光さんが驚いたように目をパチパチと瞬く。
こんな私の言葉じゃきっと、説得力がないと思うけど、少しでも楽になればいいな。
「これは朝火さんとも話したことなんですけど......」
私は昨夜の会話を思い出す。
「私も前に、批判を見て、悲しくなったことがあるんです。あまりにショックだったので、小説を書くのが怖くなったことがあったんですが......」
「っ.....!」
光さんが驚いたように目を見張る。
「批判は自分の糧にすればいいと思ったんです」
「糧に?」
「はい」