溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
緊急事態と噂
んん......もう、朝?
私が目覚めると、朝の6時だった。
うわぁ、昨日、まともに荷解きもせずに寝てしまったから、部屋がぐちゃぐちゃだっ......!
はやく荷解きしちゃおう......。
そう思いつつ、身支度を整えて、ダンボール箱に手をかけると、隣からドンッという大きな音が聞こえてきた。
な、なにがあったんだろうっ......!
右隣はいないから......左隣は神宮寺先輩だっ......。
なにかを激しくぶつけたような音に心配になる。
だからって、私みたいな人間に心配されるのも、迷惑だよね......。
ここは申し訳ないけれど、静観させてもらおう。
私がダンボールをまとめて、持っていこうと持ち上げると、隣からまた、バンッという、今度はなにかが倒れた音が聞こえてきた。
わぁ、まただ!先輩、大丈夫かなぁ......?
う〜ん、気になるなぁ。もしかしたら、危ない状況かもしれないし......。
やっぱり、行ってみよう。
「先輩......?」