溺愛×5!〜国民的アイドルグループは私を溺愛したいみたいです〜
「白夜、頭を上げて。僕はやっちゃだめとは一言も言ってないよ」
「やってもいいの......!?」
一気に明るい表情になる白夜を見ながら僕は、ただし、と言った。
「一つだけ条件がある。うまくいかなくても、投げ出さないこと。僕はうまくいくと思っているけど、うまくいかない場合もある。そのときは、絶対に放置したり、投げ出したりしたらだめだよ」
「う、うんっ!わかった.....!ありがとう、光!」
本当に嬉しそうにお礼を伝えてくる白夜を見て、僕は少し、これは強力なライバルだなって思った。
この様子だと、かなり藍さんのことが好きそうだ。
気になるなぁ......ちょっと、聞いてみようかな。
「ねぇ、白夜。藍さんのこと、好きでしょ?」
荷物をまとめていた白夜に聞くと、わかりやすく彼はびくっと体を揺らす。
「な、なんでわかったの.......!?」
「わかりやすいよ。だって、今回も藍さんのおかげで心が動かされたんでしょ?」
「そ、そうだけど.....。もしかして、光も?」
ばれちゃったか。