きっと消えない秋のせい
プロローグ
「いつか、みんなでふしぎの世界に行こ!」
赤坂幼稚園のひまわり組。
あたしは床にふわりと腰を下ろす。
テーブルの上に広げるのは愛用のお絵かき帳。
あたしはクレヨンで白い紙の上に世界を描く。
視線の先に広がるのは、秋を思わせる鮮やかな空と雲。
お絵かき帳の向こうには、おひさまに照らし出された大好きな男の子たち。
いつか、三人で遠くに出かけてみたいと思った。
三人だったらきっと、どこに行っても楽しい。
どこにいても嬉しいよ。
行くところなんて、どこでもよかった。
大切なのは、どこに行くのかじゃなくて、三人でいることだから。
だから、いつか三人で……。
赤坂幼稚園のひまわり組。
あたしは床にふわりと腰を下ろす。
テーブルの上に広げるのは愛用のお絵かき帳。
あたしはクレヨンで白い紙の上に世界を描く。
視線の先に広がるのは、秋を思わせる鮮やかな空と雲。
お絵かき帳の向こうには、おひさまに照らし出された大好きな男の子たち。
いつか、三人で遠くに出かけてみたいと思った。
三人だったらきっと、どこに行っても楽しい。
どこにいても嬉しいよ。
行くところなんて、どこでもよかった。
大切なのは、どこに行くのかじゃなくて、三人でいることだから。
だから、いつか三人で……。
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