屋上少女と弱虫少年

優季の影 春琉

昼休み

昨日は凪央先輩に誘われて中庭で食べたけど、、、、。
今日はどこで食べようかな?
今日も凪央先輩来るのかな?
そんなことを考えていると
「春琉」
光に呼ばれ光の方を向くと
「よっ!!」
「凪央先輩?!」
そう、凪央先輩がいた。
やっぱり誘われるのかな、?
「今日も一緒に食べようぜ!!」
「あ、、、、」
やっぱり誘われてしまった。
どうしよう、、
一緒に食べたいは食べたいけど、屋上に行きたいんだよな、、、。
というか優季に会いたい。でも断るの失礼だよな、、、、。
そんなことを思っていると
「屋上行くか??」
凪央先輩にそう言われた。
とっても行きたいけど、、。
なんだかすごく気を遣わせた気がして罪悪感があり、
「あ、いや、屋上じゃなくていいですよ、!」
僕は2人に笑顔で言った。
気持ちとは反対の言葉を言っていた。
「春琉、顔引きつってる」
「えっ?!」
笑顔作れてない?!
って作ってる時点でダメか。
でも気を遣わせたくない。
そう思い口を開こうとすると
「春琉さ、俺たちに遠慮すんなよ。屋上に行きたいって顔に書いてあるし。気を遣わせて悪いとか思ってんじゃないの?」
、、、、光にはすぐにバレるなあ。
僕光には嘘ついたとしてもバレそうだな。
で、でも、、、、、。
どうしようか、悩んでいたら
「よし!じゃあ屋上決定!!光くん、春琉くん、行くぞー!!」
そう元気よく凪央先輩がいい、戸惑う。
あわあわしていたら
「はい。」
「えぇっ?!」
光が頷き、2人は先に行ってしまい、
「ま、待ってよー!!」
そう言いながらお弁当を持って2人を追いかけた。

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ーガチャー

光が先に屋上に入り僕はその後に屋上に入る。
、、、、?
屋上に入り、柵の方を見た。
人、?
そう思い、瞬きをしてみたが何も見なかった。
ん??
人、というより、少し優季に似ていた。
優季、、、か、?
そう思っていると
「春琉、早く来なよ。食べなくていいの?」
そう不思議そうに光に言われ
食べる!!といい光の隣に座った。
反対側の隣に凪央先輩が座った。
「てか、なんですぐ座らなかったんだ??」
光に言われ
人影っぽいのが見えた気がした方を指さして
「いやあっち側に何か人影があった気がして、、、。」
「、、、優季か、?」
えっ、、
凪央先輩がそう言った。
やっぱりそう思うよね、、、。
僕もそんな気がしたし、、、、。
「屋上入った途端少し寒気もしたんだよな。」
「あ、それ俺もです。」
え、?そうなのか??
わ、分からなすぎる!!
2人ともれ、霊感あるのか、??
「俺が初めて優季さんに会った時も少し寒気がしたんだよなよ。今みたいに。」
確かにそう言ってたよな、。
、、、、、、、、じゃあやっぱり優季がいるかもしれない、!!!
辺りを見回すが優季は見当たらなかった。
「居ないか。」
光がわかったように言う。
やっぱり気のせいかな、、、?
「もうこの話やめてご飯当食べよ!!」
僕は明るく言いご飯を食べ始めた。

_____________________

勉強の事や最近あったことなどをお昼ご飯を食べながら話していると
「もう昼休み終わるな。」
凪央先輩が呟いた。
「そろそろ戻りましょうか。」
光は言い、立ち上がった。
先輩も立ち上がり
2人はドアの方に向かって、屋上を先にでた。
僕も立ち上がり2人を追いかけるように屋上を出ようとすると。
『春琉くんまた来てね。』
、、っえ?
耳元でそんな声が聞こえた。
まさか!と思い振り向く。
、、いない。
でもあの声は絶対に優季。
やっぱりあの人影は気のせいじゃなかった。
優季だった。
僕は泣きそうなのを抑えながら、
「優季、また来るね。」
そう呟き、屋上を後にした。
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