屋上少女と弱虫少年

好きな人 春琉

学校の放課後。
「春琉、帰ろ」
そう無表情で友達、、、光に言われた。
「そうだね行こ」
初めてできた男友達。
これから長い付き合いになると思うから大切にしようと思っている。
そして
「無表情はデフォルトだから気にすんな」
と友達になった瞬間言われた。
だから僕は気にせずに一緒にいる。
「光、どこに行きたい?」
遊ぶ約束をしていたのでどこに遊びたいか聞く。
光は
「どこでもいい」
と無表情で言った。
興味が無いことにはとことん興味がなさそうな光だけど
僕はこうの優しさを知っている。
授業中分からなくてつまづいてたら、
どこがわかんねぇの?
と聞いてきてくれたし光はとっても優しい。
それを知っているから無表情でも問題はないなと思った。
「うーんじゃあゲーセン行く?」
そう聞くと
「ん、いいぞ」
そう頷き少し微笑んだ。
あ、行きたかったんだな。
観察すれば光のこと色々分かりそうだな。
そんなことを思いながらゲーセンに向かっていた。
色んな話をしている中で。
優季のことを話そうかなと考えた。
急かもしれないけどいいかなと思った。
「僕さ、友達いなくて1人だったじゃんか?」
そう光に微笑むと
「うん」
興味は無さそうだがちゃんと話を聞いてくれていた。
「そんな中話しかけれるように背中押してくれた人がいるんだけどさ」
と微笑みながら言葉を続ける
「僕その人のおかげでこうして光と友達になれたからその人にめちゃくちゃ感謝してるし、大切な人なんだ」
そう伝えると
「春琉が昼休みいなかったのそれ?」
と聞かれたこう全然人の事見てなさそうなのにちゃんと見てるとこあるよな、と思いながら僕は
「そうだよ!その時光の話もしたよ」
そうこうに言った。
少し考えたような顔をしたが、すぐに無表情に変わり僕に質問してきた
「春琉はそいつのこと好きなのか?」
「、、、えっ?」
びっくりしてしまった。
だって考えもしていなかったから。
もちろん好きに決まってる。
可愛いし、優しいし、一緒にいて楽しいし、落ち着くし、、、ってえ?
改めて優季の好きなところを考えてみたが優季の事を女の子として見ているような気がした。
待って僕って優季のこと、、、、
そんな気がして
顔が熱くなっていく。
そしたらこうが
「春琉、顔赤い」
そう無表情のままストレートに言ってきた
「あはは、」
僕、優季のことが、、、
「好きなのかな、、、?」
そう言葉にしたら好きと自覚してしまった。
うん、優季のことがす、好き。
光に聞かれて気づくって、!
「そうなんじゃね?」
そう光がいった。
「俺好きとかよくわかんねぇけど、春琉の好きな人なら知っておく必要あるよな」
とニヤニヤしながら見てきた。
光、なんか楽しんでないか、?
もしかしてイジるの好きだな、、、そんなことを思っていた。
「まぁ、紹介する予定だったし、、、いいけど、、、いつかな!!!」
必死に言っている僕を面白がって
「はいはい」
と笑いながら言った。
光が笑ってるの初めてみたそんなことを考えながら
僕もつられて笑った。
そんな話をしながらゲーセンに向かった。
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