空模様に左右される君とされない私
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それからクラス替えのたびに、新たに知り合ったクラスメイトたちが、天候によるソウスケの落差に驚いたことは想像に難くない。
それでも、もう3度目の梅雨だ。
みんな心得たもの。お天道様を待ち侘びながら、憂鬱そうに雨空にため息を吹きかけるソウスケを放っておいてあげている。
そう、まさに今みたいに。
そうして晴れた暁には、また一緒になってふざけ合って大笑いするのだ。
私とユイはソウスケに追いついてしまったあとも、歩を緩め、そのままソウスケ後ろを歩き続けた。
ほかの生徒たちは、素早く私たちやソウスケを追い抜いていく。
橋に差し掛かった。
普段なら目を凝らさないと、水がどっちに向かって流れてるんだかも分からないほど穏やかな川。
けれど今日は、茶色く濁って所々渦を作りながら勢いよく流れていく。
橋を越えた先の交差点でユイと別れた。
「じゃ、また明日ね」
「うん、気をつけて」
「ユウナもね」