〜秘書室の悪魔とお見合いしたら〜after storyハネムーン編〜
 ビクビクン! と激しく痙攣して絶頂を迎えたが、智秋さんの動きは止まらず、腰を引いて一気にガツガツ激しく打ち付けられた。

「あぁっ、あぁ! やぁっ、だめぇ……っ」

 快感を極めたそこに容赦なく更なる快楽が与えられる。
 抱えきれない快感に体をよじって逃れようとするが、彼の大きな手のひらに逃がすまいと腰を鷲掴まれていて、もう、受け止めるしかない。

「手加減しようと思ったが……やっぱり、してやらない――」

 なんだかとんでもないことが聞こえたと思ったが、もうそれどころではない。
 頭が真っ白になって、私だって……貪欲になってしまう。
 智秋さん、大好きだもん……。
 大好きな彼の背中に腕を巻き付け、甘い快楽を余さず享受した――


 ◇
 

 そうして甘い夜を過ごした翌日、余韻の残る体で起床した私……もとい私たちは、カフェで遅めのランチを摂って羽田空港へと向かった。

 そこから、およそ十二時間かけて、カナダ東部に位置するカナダ最大の都市トロント・ピアソン国際空港へと降り立った――。
 
「……相変わらず、日本とは規模が違いますね……!」
 
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