離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています〜after storyハネムーン編〜
「お困りですか?」
尋ねると、女性は控えめながらも、縋るような目で私を見つめてきた。
綺麗なブラウンアイの整った面立ちだ。
「はい、実は、一緒に来たエブリンと離れてしまって……」
え、えぶりん?
聞くに、女性はニューヨークから友人に会うためはじめてカナダに来たらしい。それで、明日の対面に向けてプレゼントを探していたら、商品に夢中になっているうちにここまで同行をしていたお付きの女性とはぐれてしまったんだとか。
なんとなく、雰囲気からして分かってはいたが、このかた……生粋のお嬢様なんじゃ……?
身なりはもちろん、仕草や佇まいから育ちの良さを感じるし。お付きなんて普通にいるわけながい。なにより、ひとりでの行動に慣れていなさそうな雰囲気だ。バッテリーの切れてしまったスマートフォンを、不安そうに握っている。
とはいえ異国でひとりはぐれこんな状況……心細いに決まっている。
「一緒にカウンターまで、付き添いましょうか?」
尋ねると、女性は控えめながらも、縋るような目で私を見つめてきた。
綺麗なブラウンアイの整った面立ちだ。
「はい、実は、一緒に来たエブリンと離れてしまって……」
え、えぶりん?
聞くに、女性はニューヨークから友人に会うためはじめてカナダに来たらしい。それで、明日の対面に向けてプレゼントを探していたら、商品に夢中になっているうちにここまで同行をしていたお付きの女性とはぐれてしまったんだとか。
なんとなく、雰囲気からして分かってはいたが、このかた……生粋のお嬢様なんじゃ……?
身なりはもちろん、仕草や佇まいから育ちの良さを感じるし。お付きなんて普通にいるわけながい。なにより、ひとりでの行動に慣れていなさそうな雰囲気だ。バッテリーの切れてしまったスマートフォンを、不安そうに握っている。
とはいえ異国でひとりはぐれこんな状況……心細いに決まっている。
「一緒にカウンターまで、付き添いましょうか?」