離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています〜after storyハネムーン編〜
 いくら智秋さん大好きな私でも、明るい場所でそんな風に乱されるのは恥ずかしい。 
 こうして智秋さんに誘われるまでは、一緒に入浴することはあまりなかった。
 とはいえ、嫌なわけではないのだけれど……

「ライト、消してくれたりは――……」
「昨日もその前もおあずけ食らってるんです……消すわけないでしょう」

 要望を一蹴し、智秋さんはシャツを落とし引き締まった体を披露すると、私のトップスをすぽんと頭から引き脱がした。そして、リボンを解いて、ショーツもろともボウタイパンツを脱がし、張り付いたいたブラジャーを床に落とした。

 ――きゃあ〜っ! えっち〜!

 またたく間に生まれたままの姿にされて、縮こまる私。
 忘れていたけれど、昨夜も智秋さんの話を聞いているうちに、それが子守唄に聞こえてきてきたりして、いつの間にか寝落ちしていた。たぶん沢山歩いて疲れていたのだろう。

 とはいえ――

「しゅ、俊敏すぎやしませんか……」
「しかたないでしょう。あなたを前にすると……余裕がなくなるんです」

 もう……いちいちずるい。こんなことをきっぱり言われたら、ひとたまりもないよ……。

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