離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています〜after storyハネムーン編〜

 智秋さんがさも当然のように笑顔で口にして、きゅんと胸が甘く痛んだ。
 
 ……なんとなくわかっていたけれど、やっぱり智秋さんは、とっても子供思いなパパになりそうだ。

「楽しみですね」

 そう言うと、智秋さんも目尻を落として微笑んでくれる。
 
「家族が増えるというのは、こんなに嬉しいことなんだな」

 もう一度キスしたあと、配膳して二人で席につく。

 はじめてのことにちょっぴり不安はあるけれども、智秋さんと一緒なら、なにも心配いらない――
  
 きっと、これから増えていくふたりの宝物を、智秋さんなら、私以上に大切に、大切に、抱きしめてくれると思うの。
 
 
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