離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています〜after storyハネムーン編〜
――ハネムーンの翌月に妊娠が発覚し、先日無事、妊娠八ヶ月を迎えることができた。
現在一月の中旬。
お腹の子は、毎日すくすく成長している。
悪阻はさほどなく、食欲が増しそれを我慢するほうが大変だった。
安定期に入るころ落ち着いたけれど、今でも体重が増えすぎないように配慮しながら生活をしている。
そして、秘書室のみんなには、妊娠四ヶ月になるころに報告した。各々お祝いの言葉をくれて、驚きながらも共に喜んでくれた。
『お、おい……島田が、ひよたまクラブなんてカバンに入れて出動してきたらしいぞ……? 明日地球が滅亡するんじゃねぇかって、朝からフーズの秘書室は戦慄したらしい』
『あたしはさっき、休憩室でベビー用品検索しているのを見ちゃったんですよね……なんかこう、桜には悪いけど……心がついていかないっていうか』
まぁ、そんな失礼な声がちらほら聞こえて来たりもするが……通常業務を続ける私を、熱心に助けてくれる。
みんな、智秋さんの変化に驚きを隠せないようだ。