俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
にしても大地カッコいいな。
私がカットしたんですよー! って叫びたい気分だ。
じーっと見る私。
「どした?」
「ふふふ。大地、カッコいい」
そう言って大地を見上げて笑うと、大地は目を大きく開けたと思えば急に顔をそらし、手の甲で鼻の下辺りを隠している。
「ん? どした?」
大地の顔を覗き込む。
「見んな」
パッと手が離された。
いつの間にか車の前まで来ていたらしく大地がキーを操作してトランクに荷物をのせた。
変なのー。
そして、離された手がなんだか少し物足りないと言っている気がした。