俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
家に着いて、すぐにジャージに着替えた。

メイク…
もったいないなぁ。

「どしたん」

「メイク落とすのもったいなくて」

「はは! いいから落としてこい。落としたいんだろ? 別にいつでもしてやっから」

落としたいけど落としたくない。
口をとんがらせて葛藤する。

「んーもうちょっとだけこのままでいる!」

悩んだ末に落とさない事にした。

「はは! そんなに気に入ったんかい」

大地は嬉しそうに笑った。
ふふふ。大地といるの楽しいんだよなぁ。
うん。普通に楽しい。

「うん! かなり! よし! 大地、シャワー浴びてきたら? 私ご飯作ってるから」

「んじゃ、お言葉に甘えて」

玄関へ向かう大地。

「違う違う! うちで入っちゃいなって!」

「いや、いーよ。ついでに俺も着替えてくるから」

「あ、そう? わかった」

今更そこ遠慮する?
まぁいっか。着替えとかないしな。
そうして一旦大地は自分の部屋に戻っていった。
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