俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
ひとりになって黙々と夜ご飯を作る。
大地、美味しいって言ってくれるかな?
そんな事を思いながら作業する私の手は、いつもより手際が良くなっていた。
にしても静かだな。
今日は朝からずっと大地といたしなぁ。
早く戻ってこないかな。
え…
何で私…
ひとりで寂しいと思ってる…?
もしかして…
でもな…
家での私はこんなんだし、もし付き合うってなったら大人だしやっぱりするよね…
私も大地としたいと思うし。
そしてハッとする。
大地としたいと思ってんの?
う、嘘…
でもよくわかんないけど、手を繋ぐだけじゃなんだか物足りないような気はしてるようなしてないような。
しばらく、色恋沙汰から離れていた私は自分の気持ちの状況がわからないでいた。