俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい

〜大地side〜


だめだわ。

美空が好きなんだと自覚した途端、どうしたって可愛い。

映画をみつつももっと近寄りたいが我慢する。
なのに手をどかせだのなんだのって。
照れ隠しか?
違うか。

それでもどかさない俺を諦めたようでやっと大人しくソファーにちゃんと座った美空の髪をさっそくクルクルと触る。

すかさず嫌がられた。

そんなに拒否んなよ。
傷つくぞ。

そしてそこから思ってもない提案をされた。
美空が俺にパーマをかけてくれると言い出した。
嬉しい。こんなことで、喜ぶとか。
善は急げだ。ちょうど今日は月曜日で定休日だ。
そのまま美空も乗り気になり、FREEでお互いの髪をやり合う事になった。
学生以来で、柄にもなく楽しみすぎて胸が弾むのを感じる。

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