俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「はぁー。お腹いっぱい。ごちそうさま」

「ごちそうさま。ありがとな。うまかった」

「ふふふ」

美空は少しはにかんだように笑った。
可愛すぎる。

そして、また当たり前のように俺の食器を片付けようとした。

「美空。いいから。あとは俺がする。座ってろ」

「え? でも…」


「いいから。塩辛でも食ってビール飲んどけ」

「あはは! ありがと!」

「ついでに顔も落としてこい」

「ふふふ。わかった」

美空は素直に立ち上がり洗面所へと向かって行った。
本当かわいいわ。

なんであんなに頑なに彼氏いらないとか言ってんだ?
絶対モテるよな?
本当に見た目だけの問題か?

何か他にも理由あるんじゃないのか?
なんとなくそんな気がする。

俺なら全部受け止めてやれると思うんだけどな。

そんな事を思いながら食器を洗っていった。

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