俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「あのさ、その…夜の…アレが…苦手というか…」
なんだ?
なんの話だ?
切れわっる!
「え? なんて?」
「だ、だからその…、友達がよ? アレが痛くてちゃんとできないらしくて、それで…彼氏作るの嫌だって言ってる子いるんだけどどうしたら良いと思う? 友達ね?」
はい⁈
友達友達言い過ぎて、バレバレだわ。
お前の事な?
なるほど。
そういう理由があったわけね。
「その子、痛い思いしかした事ないってこと?」
いちおう合わせる。
「うん。その…あんまり…アレが…」
「濡れない?」
「…うん。それもあって、彼氏に振られちゃうの」
は?
誰だよそのクソやろー。
ふざけんな。
「そりゃ、完全に男が悪いな」
「そ、そうなの? 誰としてもだよ?」
「ああ。どの男も下手くそばっかだったんだろ。自分の事ばっかりなヤツいるからよ」
「そ、そうなんだ…」
「そのオトモダチに言ってやれ。気にすんなって。ちゃんと、気遣って抱いてくれる男いるからって」
伝わっただろうか。
俺なら痛みなんか感じさせない。
「わ、わかった…。言っとく」
「ああ。怖がらなくていい。前向けって言ってやれ」
「う、うん」