俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
て事は、この話が本当に美空の事で、気になってる男ってのが俺だったら…

マジか。
やべえ。ニヤつきそう。

「ねぇ。なんでニヤついてんの」

あ、既にニヤついてたらしい。
睨まれた。
かわいい。

「いや? 別にいつも通りだろ」

誤魔化すようにビールをあおった。
すると、グイっと喉仏を押された。

「グハッ! おい! やめろ! ったく」

「あはは! 予告なしでって言ったじゃん?」

とんだイタズラっ子だなコイツは。
はぁー。襲っちまいてぇ。

でもな。
大事にしないとな。
こんな話し聞いて一方的に抱くなんて出来ない。

甘やかしたい。
トロトロに。
身も心も。


ヤバいな俺。
最近は全然女と関係を持つなんてことはなかったしな。
あまり言いたくないが、長年片想いしていたと思い込んでいた間でさえ、他の女と関係をもつ事もあった。
わりと。

もちろん、付き合ってる時は他の女とはしてないが。

なんだかんだ、付き合ったのはひとりだけ。
それでも、あまりそういう事は彼女とはしなかった。
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