俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
練習
「まずいな」
大地がぼそっと言う。
「なにが?」
「抱きてぇ」
「え…」
「大丈夫。わかってる。苦手なんだろ?」
バレとるやんけ!
ここは素直にコクっと頷いた。
「大事にするから」
「ありがとう」
「礼なんかいらない。当たり前だ」
大地ってこんなに男らしかったんだ。
そして、だいぶ甘い。
「ゆっくりな。まだまだ時間はたっぷりあるから」
「うん」