俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
そして舌で開けろと唇をノックされ、少しだけ開ければ熱い舌が入ってきた。
大地の熱を感じて、一気に深くなった口付けについていくのが精一杯だ。

初めてじゃないのに、大地とのキスは熱く甘く自然と息が上がってしまう。

その間に大地の大きな手は私のお腹へとまわり、ゆっくりと上へ動き出す。

うちよりも広いお風呂場に、ふたりの吐息とキスの音が響き耳からも刺激が与えられる。

いつのまにか大きな手は私の胸を見つけて優しく包み込んで、頂点の蕾を摘まれた。

「んっ…あっ…」

「かわいい声」

私の口から漏れた声は、お風呂場に響き大地の耳にしっかりと届いてしまったようだ。

大地は相変わらず、甘く優しく囁く。

ゆっくりと、ひとつずつ確認しているかのように。

だからか。お互いを知ろうって言ったのは。


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