俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
そして徐々に動きが速くなり、水面が大きく波打つ。
大地の呼吸も耳元で聞こえてきて、この雰囲気にすっかり飲み込まれてしまいそうになる。

私の背中越しに大地の硬くなったそれが当たっているのがわかった。

大地が欲しい。
繋がりたい…

そう思うも大地の手は止まる気配もなく、私の中の悦ぶ場所を探るように反応を見ながら続ける。

「あっ…はぁっ…んっ」

奥からなにか迫り上がってきている。
なにこれ…

「大地っ…なんか…あっ」

「大丈夫だから。そのまま感じてて」

「やっ…」

激しいキスをされる。
舌を追いかけられ、吸い付くように絡めて離してくれない。
大地の顔に手を添えて必死にこたえるも、合間合間に声が漏れ出てしまう。

その間も大地の手は動き続ける。
こんなの知らない。

「んっ…あっ…やっ…」

「美空…イって」

耳元で低い声で囁かれゾクゾクっと背中を稲妻が走るかのような感覚がした。

「はぁっ…んんっ!」

そしてなにかがお腹の奥の方から迫り上がってきて弾けると天を仰ぐように顔をあげて一気に解放された。


そして私の記憶はここで途切れてしまった。

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