俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「これね、彼氏にしてもらった!」

さっそく報告する私。

「彼氏⁈ 彼氏できたん⁈ 久しぶりじゃない⁈」

翠は興奮して後ろを振り向きながら大声で叫ぶ。

「うるせーな」

丈慈は右の耳を押さえている。

「かなり久しぶりだね」

「お前、今度は大丈夫な奴なのか?」

丈慈も翠も、私が家での姿を見られて振られた過去を知っている。

「まだ隠してんの?」

翠が心配そうに聞いてきた。

「大丈夫。ガッツリ知ってる」

「本当に⁈ 良かったじゃん!」

翠が自分の事のように喜んでくれて、私も嬉しくなる。

「大河はなんて?」

丈慈が聞く。

「まぁ、せいぜい振られないように頑張れって言ってた」

「ははは! 大河シスコンだからなー」


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