俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
そして時間になり、柚ちゃんにヘアメイクをしてもらう。

他のスタッフには柚ちゃんが気を利かせてパーティーにお呼ばれしているのだと説明してくれた。

「うわ! 柚ちゃん! めっちゃいい!」

オレンジ色の髪は綺麗に整えられ、前髪を残してバツっと真っ直ぐにカットされた髪は後ろの低い位置からフィッシュボーンをアレンジした編み込みに。

ドレスはもちろんYUI FUJISAKIだ。

上がシルバーで裾にかけて黒のグラデーションになっている総スパンコールのドレス。
ベアトップになっていてボディラインが出るタイトなデザインで、膝下のミモレ丈。
そして左脚には大胆なスリットが入っている。

「美空さんヤバ! 綺麗すぎ!」

「ははは! 褒めすぎ褒めすぎ! ありがとうね! それじゃお先に失礼します」

ドレスの上から肩がとんがったデザインの黒のショート丈のノーカラージャケットを袖を通さず羽織り、少し時間までは早いが店から出た。

するとひとりの女性から呼び止められる。

え⁈ この人って…
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