俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
大地の車に乗り連れて行かれた先は海。

「え⁈ まさか…」

「そのまさかだ。ディナークルーズ」

「ははは! 急にセレブ出してきた!」

「うるせぇなぁ。こういう時くらい良いだろ! ほら、行くぞ」

そしてエスコートされ船に乗り込むとそこはライトアップされてとても綺麗な船だった。

「すごぉい!」

「はは。喜んでもらえて何より」

私を優しい瞳で見下ろす大地はとても妖艶で美しかった。

席に着けば、料理が運ばれてきた。

ふふふ。大地は、大きな花柄が薄く施されたオシャレなパーティー使用のスーツを着ている。
いつもオシャレだけど、こんな着る人を選びそうなスーツも着こなしてしまうとは。

「美空。見過ぎ」

食事をとりながら言われて、見惚れていた事に気づく。

「大地、カッコ良すぎるよ」

「ははは。どーも。美空もな。そのドレス似合ってる。髪も。綺麗すぎ」

熱い眼差しで射抜かれ、思わず赤面してしまう。

「や、やめて。こっち見ないで」

なんか恥ずかしい。
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