俺様な彼は愛しい彼女を甘やかしたい
「美空。風呂はいろ」

手を引かれ脱衣所へと連れて行かれる。

そしてクルッと後ろを向かされると、髪を丁寧に解かれた。
ドレスのファスナーを下げられる。
いつもより、なんだかドキドキする。

「はい。あと自分でできるな」

そう言って、いつもなら全部有無を言わさず脱がすのに私からパッと手を離すとスーツを脱ぎ出した。

私もとりあえず脱ぐ。

シャワーを浴びていろいろ洗って湯船に浸かった。

「あー。落ち着く」

大地はいつものように私を後ろから抱きしめて首元に顔をうずめた。

「はは。気持ちいいね。帰ってきたって感じ?」

「まさにそんな感じ」

そして、いつもならここでちょっとイタズラをしてくる大地が何もしてこない。
でも背中に当たっているのを感じる。
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